究極の名に恥じない最高峰のマザーボード。AORUS Z790 XTREME Xの凄みを徹底解説


2023年12月末時点で、最新・最高峰に位置するマザーボードのチップセットといえば、Z790です。ギガバイトでは、このZ790チップセットを搭載したマザーボードを、これまでにも多数発売しています。そして今年の秋、さらにパワーアップしたリフレッシュモデル「Z790 Xシリーズ」が登場しました。今回のコラムでは、そのリフレッシュモデルのなかで、最もハイエンドなAORUS Z790 XTREME Xについて紹介します。現代最高峰ともいえる本機の凄みを、ぜひお見知りおきください。

安定した電力供給と高い放熱性で、高性能パソコンの強みを引き出す

AORUS Z790 XTREME Xの価格は19万8000円。マザーボードのなかでは非常に高額な部類に入ります。では一体、このマザーボードは何がどれだけ凄いのでしょうか。その答えは、「高性能パソコンの能力を最大限に引き出し、安定して動作させるための、技術の粋が詰まっている」ということになります。なかでも中心となるのが、安定した電力供給と、高い放熱性です。まずはこの2点について見ていきましょう。

合計27フェーズの電源構成で、高性能パーツを安定して動作させる

本機の特徴のひとつである、合計27フェーズからなる電源構成。電源フェーズとは、CPUなどのパーツに電力を供給する回路のことです。これが多ければ多いほど、ひとつの回路にかかる負担が減り、パソコンの動作が安定しやすくなります。特に、ハイエンドなCPUは大量の電力を消費するため、安定してパフォーマンスを引き出すには多くの電源フェーズ数が求められます。

本機の27フェーズという数字は、ハイエンドマザーボードのなかでも頭ひとつ抜けており、ギガバイトの製品のなかで最多。リフレッシュ前のモデルであるZ790 AORUS XTREME (rev. 1.0)は合計23フェーズだったので、それよりも増えていることになります。Core i9-14900Kのような、最高峰のCPUを支える基盤として、本機はこれ以上ない存在です。

ずば抜けた放熱性で、PCI-e Gen5接続M.2 SSDを50°に冷やす

電源構成に並ぶ本機の特徴が、放熱性の高さです。製品を見ると、ゴツゴツとしたヒートシンクが目立ちます。マザーボード全体で基盤が見えているのは、CPUやメモリのスロット周辺とPCI Express x16スロット1本分だけで、残りは全てヒートシンクに覆われています。

↑本機を真上から見た外観
↑CPUの周囲にも、分厚いヒートシンクがついています

特に目立つのが、PCI Express Gen5接続に対応した、M.2スロットのヒートシンク「M.2 Thermal Guard XTREME」です。M.2 Thermal Guard XTREMEは、直方体のヒートシンクに2本のヒートパイプを接続した形状。M.2 SSDのヒートシンクとしてはかなり大型です。Gen5接続のSSDの発熱は大きいことが知られていますが、このヒートシンクがあれば、その平均冷却温度は約50度。熱の面での心配は不要になります。ただし巨大なヒートシンクがM.2スロットに装着されることで、周囲への物理干渉が発生します。CPUクーラーの形状次第では問題が出てくるため、その点には注意しましょう。

↑写真中央が、M.2 Thermal Guard XTREME。左側に、2本のヒートパイプが見えます

また本機が搭載するヒートシンクには、表面積を従来機種の10倍にした「Fins-Array ヒートシンク」が採用されています。ナノカーボン加工を施されたこのヒートシンクは、効率よく熱を放射し、温度を10%低下させます。

まだまだある!AORUS Z790 XTREME Xのここが凄い

最大の特徴2つについて触れました。ですが、AORUS Z790 XTREME Xの魅力はそれだけではありません。続いては、パソコンの動作状況をモニタリングできるパネルや豊富な外部接続端子、パーツの脱着をしやすくする機構など、より細かい点について解説していきます。

IOシールド上の液晶パネルに、パーツの発熱状況などを表示

多数の外部インターフェースが並ぶバックパネル。そのパネルを守るIOシールド側面には、液晶が内蔵されています。この液晶には、CPUや回路(VRM)の発熱状況のほか、CPUのクロック数や電圧、ファンの回転数などが表示されます。そのうちCPUとVRMの温度については常時表示で、ほかの項目は一定時間ごとに切り替わって表示される仕組みです。ブート時に初期化の状況などを表示することもできるため、温度管理以外の面でも、この液晶は活躍してくれます。

↑左に液晶パネルが見えます。起動時にはかっこいいムービーも流れます

重いパーツ装着にも耐える頑丈なスロット

PCI Expressをはじめとする本機のスロットは、金属を用いた頑丈な作りになっています。特に、グラフィックボードを挿入するスロットには、耐荷重性能の高い「PCIe UD スロット X」を採用。高性能なグラフィックボードは非常に重くなりますが、本機ならそういったパーツでも安心して取り付けられます。

また、メモリスロットは「メモリ UD スロット D5」となっており、ステンレス製のシールドがついています。このスロットは、オーバークロックのポテンシャルを高めるほか、プレートの曲がりを防止する機能も持っています。耐久性が高く、5000回以上のメモリの脱着にも耐えます。

Thunderbolt 4が2つも! 豊富な外部接続端子

本機は、外部接続端子の数も豊富です。その象徴といえるのが、2つ備えられたThunderbolt 4ジャック。これにより、4K/8Kディスプレイを含めた、最大10台のデバイスとの接続が可能です。

USBは、バックパネルにUSB 3.2 Gen2 Type-Aを10個装備。またマザーボード上にも、 USB 3.2 Gen 2×2をサポートするUSB Type-C 2つを含む、豊富なUSB端子を備えています。

↑本機のバックパネル。USBのほか、RJ-45 x2、Wi-Fi 7に対応したアンテナ(日本国内では、Wi-Fi 6E相当で動作)のコネクタがあります

スタジオレベルのオーディオ品質

このマザーボードを通して鳴らす音は、スタジオ品質にも迫るクオリティを誇ります。音のデジタル信号をアナログに変換するDACチップには、高性能なESS ES9280AC DACを採用し、ハイレゾ音源の再生にも対応します。音響コンデンサには、プロのスタジオ機器にも用いられるものを装備。ゲームやクリエイティブなどあらゆる用途で、プロに相応しい音をユーザーに提供します。

「EZ-Latch機構」が自作パソコンの楽しみを最大化

さきほどM.2スロットの大型ヒートシンク・M.2 Thermal Guard XTREMEについて説明しましたが、その構造にも特徴があります。というのも、これの着脱は、「EZ-Latch機構」によりワンタッチで行えるのです。面倒なネジ締めは必要ありません。本機にはこれ以外にも4つのGen4接続対応M.2スロットを搭載していますが、それらの着脱もネジなしで完結します。

↑ヒートシンクの着脱はワンタッチで完了(画像は別の機種)

↑M.2スロットの装着も押し当てるだけ

この機構が活躍しているのは、M.2スロットだけの話ではありません。グラフィックボードの着脱も露出しているワンタッチレバーで行えます。本機を採用したパソコンは最低限の労力で組み立てできるので、パソコンを自作するわずらわしさをなくし、作る楽しみを最大化できます。

↑グラフィックボードの着脱レバーは、脇の押しやすい場所にあります。細かな隙間に指を入れる必要がありません

最強のパソコンを求める方にこそおすすめできる

ここまでご紹介したように、AORUS Z790 XTREME Xは、自らの「究極」という名に恥じないだけの、唯一性のあるスペックを持っています。本機は最高峰のCPUやグラフィックボードがマザーボードに求めることを網羅し、パーツのポテンシャルを最大限に引き出します。最強のパソコンを求めている方にこそ、おすすめできる一枚です。